DX支援の進め方

DXを推進する企業・自治体に向けて、プロジェクトの進め方を紹介します。現状の調査・分析からDX効果評価、組織における展開まで支援します。

1.現状把握と課題の明確化

このフェーズでは機密情報を扱うため、まずはNDA(秘密保持契約)を締結します。そのうえで、業務プロセス、データ活用状況、業務上の課題などを把握します。

次に、業務実態の整理・分析を通じて、DX推進の目的や優先順位を明確にし、プロジェクトの方向性を定めます。その後、対象範囲を具体的に設定し、プロジェクトの期間・費用・ゴールをすり合わせたうえで、本契約を締結します。

主な確認・実施項目は以下のとおりです。

  • 現行業務フローの整理と可視化、関連業務の全体像の把握
  • 関係者・関連部署の役割整理
  • アナログ処理、非効率な部分、重複作業の確認
  • IT環境の現状把握、他システムとの連携状況を確認
  • 現場ヒアリングによる課題の洗い出し
  • ITリテラシーの確認

2.DX戦略と実行計画の策定

現状分析の結果を踏まえ、DXの全体戦略と実行計画を策定します。これらの戦略を立案する際には、経営判断や価値観を反映させることが重要です。そのため、経営層や決裁者のご参画をお願いする場合があります。

このフェーズでは、主に検討する要素は以下のとおりです。

  • DXによって実現したい将来像の明確化
  • 進捗測定や有効性評価のための目標・KPI(重要業績評価指標)の定義
  • 段階的に施策を実行するための、短期・中期・長期計画の立案
  • ※全社的なDX推進をすぐに実行できない場合、本フェーズを省略し、フェーズ5以降で改めて検討することもあります。その場合でも、対象範囲におけるKPIの設定は行います。

3.デジタル化の実行と業務プロセスの改善

策定した戦略に基づき、具体的なデジタル化施策を開始します。これらの取り組みにより、業務の効率化と生産性の向上を図ります。

具体的な支援内容は以下のとおりです。

  • デジタル技術を活用し、業務プロセスを再設計
  • 業務効率化や情報共有を目的としたツールの選定・導入
  • 再設計されたプロセスへの理解を深めるための説明会の実施
  • ※既存ツールで対応できない、あるいは適切なツールが存在しない業務については、データの取得・加工・蓄積・利用や既存システムとの連携に必要なツールを新たに開発・実装して対応します。

4.データのさらなる活用と意思決定の高度化

デジタル化によって蓄積されたデータをさらに活用し、意思決定の質の向上を図ります。これらにより、迅速かつ的確な判断を可能にし、競争力の強化を目指します。

主な支援内容は以下のとおりです。

  • BIツールやデータレイクの導入による、データの可視化と活用支援
  • AI・機械学習などの分析手法を活用した、予測や最適化手法を実装
  • データに基づく意思決定文化の醸成支援

5.成果報告・評価

プロジェクト結果に対する成果評価を行います。事前に定義したKPIに基づき、実施内容の定量的な評価と報告を実施。それに対するお客様からのフィードバックを受けます。

さらに、フィードバックを踏まえた今後のDX推進方針についての資料も提供します。

DXは一度の取り組みで完結するものではなく、継続的な改善が求められます。リネアでは、以下の支援を通じて組織変革の推進を支援します。これらの取り組みにより、DXの定着と持続的な成長を後押しします。

  • 計画・実行・評価・改善のPDCAサイクルを回し、施策の効果を検証
  • 変化に柔軟に対応できる組織文化・風土の醸成を支援
  • DXを推進する人材の育成やスキルアップの支援

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