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「課題の解決方法がわからない」「リネアでできることを知りたい」などお気軽にご相談ください。

AMLモニタリング高度化支援サービスです。スポット分析サービスとウェブサービスを用意しており、ウェブサービスではAPI連携による継続運用にも対応しています。
SoDA(Sophisticated Data Analyzer for Anti-Money Laundering)は、金融機関のAMLモニタリング業務(マネーロンダリング対策)を高度化するAI分析支援サービスです。
銀行や証券会社などが日々処理する膨大な取引データをAIで分析し、不正取引のリスクを評価します。現在の検知シナリオの精度を検証したり、新たな検知方法を提案したりすることで、AML業務の負担を減らし、効率的なリスク管理を実現します。
サービス形態は、特定期間のデータ分析・改善提案を行う「スポット分析サービス」と、継続運用できる「ウェブサービス」の2種類をご用意しています。
従来のルールベースの監視では、既存の検知シナリオに当てはまらない不正取引を見逃してしまうことがあります。SoDAは、AIを活用して取引データや顧客特性などを分析し、これまで検知できなかった新たな不正取引のパターンを発見します。具体的な支援内容は以下です。
過去の取引・アラートデータを基に、AIが顧客の取引傾向やチャネルごとの特性を学習。通常のルールベース監視では把握しづらかったリスク傾向を、定量的に把握できます。
AIによるアラートスコアリングで、高リスクの取引に優先順位を付けられるため、担当者は重要度の高いアラートを優先的に確認でき、目視チェックの負荷軽減につながります。
過去のアラートや高リスク取引を基に、類似パターンをAIが抽出。従来の検知シナリオでは検知されなかった新たなリスク兆候を見つけることができます。
金融機関のAML業務では、検知シナリオの設定が不適切なため、不正取引の見逃しや不正とは関係のない取引を過剰に検知することがあります。SoDAは、既存の検知シナリオを評価し、「どの検知シナリオが適切か」「どこに改善の余地があるか」を分析。検知範囲の適切化や過剰検知の抑制の実現を支援します。
検知シナリオ評価に関する支援内容の一例を紹介します。
ウェブサービスでは、既存システムに追加する形で運用できるため、新しいシステムをゼロから構築する必要はありません。APIを通じたデータ連携で、お客様社内の既存のワークフローに合わせた運用が可能です。
SoDAは、ISMAP(政府情報システムのためのセキュリティ評価制度)に準拠したAWS環境上で提供されており、金融機関や公共機関に求められる厳格なセキュリティ基準を満たしています。
また、以下のような複数のデータ連携方式をご用意しており、各社のセキュリティポリシーに応じて選択いただけます。
AML業務の課題に合わせて「スポット分析サービス」と「ウェブサービス」の2種類のサービス形態を提供しています。
特定期間のデータを対象にしたスポット的な分析を通じて、現在のAML業務の課題を可視化し、改善の方向性を提案するサービスです。「まずは自社のAML検知シナリオを評価したい」「新しい検知シナリオを導入する前に、影響を試算したい」「今後の施策立案に利用する数値・根拠を取得したい」などさまざまな目的で利用いただけます。
スポット分析サービスでは、AML業務の現状分析や改善提案などをまとめたレポートを納品します。主な納品物は以下です。
分析レポートは、対象検知シナリオやシステムの利用状況により異なりますが、一般的に100〜200ページに及ぶ詳細な報告書となります。以下は分析レポート内容の一例です。
AML業務の継続的な監視をサポートするサービスです。システムと連携し、自動的に取引データを分析・スコアリングすることで、リスクの高い取引の選別や業務の効率化を支援します。スポット分析サービスとの違いは以下です。
操作・閲覧画面は以下のようなイメージです。
各種データは履歴として保持され、いつでもダッシュボード上で確認できます。また、PDFファイル/データ形式で取得することもでき、特定の事例の証跡としても活用いただけます。ドキュメントのイメージは、スポット分析サービスと同様の形式になります。
データ受領からレポート納品、事後作業が完了するまでの期間は約3カ月を想定しています。契約・対象データの抽出など事前の準備期間はお客様により変動します。
サービス開始前に、契約の締結とあわせて、分析対象となるデータの抽出方針や形式についてお客様にヒアリングを行います。そのうえで、対象データの抽出作業をお客様側で進めていただきます。
3〜6カ月分以上の実績データをご提供いただく想定です。
受領したデータを基に、AIを活用した分析を実施します。分析の目的や検知シナリオ構造に応じて、複数の手法を組み合わせながら実施します。
中間レビューや最終報告に向けたドキュメント設計もこのフェーズで行い、必要に応じて「分析マニュアル」などの補助資料もご提供します。主な実施内容は以下の通りです。
ここまでの分析結果を基に、中間報告を行います。ここでは、AIモデルの傾向や判定理由などについてもご説明します。各種分析手法の妥当性や確認観点についても、この場で共有し、次フェーズに向けた調整をご相談します。
最終報告では、すべての分析結果をレポートにまとめて提出します。
あわせて、レポート説明や質疑応答、施策立案のための観点共有も実施します。
報告完了後は、お客様からの受領データを完全消去し、取り扱い完了報告を行います。また、次回以降の分析や、継続的な支援を希望される場合は、振り返りや改善点のフィードバックもご相談可能です。
ウェブサービスを導入するには、試験環境での検証を含め、約3カ月のプロセスを想定しています。導入前に、既存システムとの適合性やデータの整合性を確認するための検証を行い、スムーズな本番運用を支援します。
ウェブサービスをご検討中のお客様には、まずスポット分析サービスを通じた現状分析とモデル効果の事前確認を推奨しています。
初回のレポートでは、お客様の取引データやアラート履歴を基に、以下内容を多面的に評価することが可能です。これにより、ウェブサービスへのスムーズな接続や、初回モデルの品質担保が可能になります。
導入前に、試験期間を設け、SoDAが適切に機能するかを確認します。実データを連携し、初期モデルの構築を行い、一定期間仮運用することで、ウェブサービスとしての運用適性を確認します。
検証を経て本番環境への導入に移行します。システム連携や検知シナリオの適用、AIモデルの定期学習などの設定を行い、継続的なデータ分析・スコアリング業務を開始します。履歴保存やモデル再構築などの運用機能もあわせて整備します。
金融&データサイエンス事業部 事業部長
株式会社リネアに入社後、金融&データサイエンス事業部 事業部長として、2つの部署を統括。市場系パッケージの導入に長年携わり、豊富な実務経験と専門知識を有する。チーム内外との円滑なコミュニケーションを通じて、多様なプロジェクトをまとめ、現場と経営をつなぐハブとしての役割も担っている。
先端数理技術戦略部 部長 / 博士(理学)
大阪大学大学院 理学研究科を修了後、東京工業大学理工学研究科 日本学術振興会特別研究員を経て株式会社リネアに入社。2015年からRudimentsの企画・開発に従事し、金融機関向けのVaR計算やCVA・DVA評価ツールの開発、モニタリング業務高度化のためのAIシステム開発など、多数のプロジェクトでPMを務める。
先端数理技術戦略部 シニアアナリスト / 博士(理学)
東京工業大学大学院で数学の博士号を取得後、東京工業大学・東京大学で研究員を務め、株式会社リネアに入社。現在は先端数理技術戦略部の開発リードエンジニアとして、金融デリバティブの数値検証や、入出金データを用いた不正検知AIの分析・ツール開発に従事。LIBOR廃止検証やCVA・DVA関連の開発案件にも携わり、高度な数学的知見を活かしたモデル構築と検証業務を担っている。
SoDAのご利用にあたっては、業務内容やご希望のサービス形態に応じて個別にお見積もりをご案内しております。 詳細な費用感については、ぜひお気軽にお問い合わせください。
費用に含まれる主な項目は以下の通りです。
SoDAは、金融機関などのAML(マネーロンダリング対策)業務を支援するAI分析サービスです。取引データの高度な分析を通じて、検知シナリオの見直し・改善を行い、不正取引への対応力強化をサポートします。サービス形態は「スポット分析サービス」と「継続的なウェブサービス」の2種類をご用意しています。
SoDAは、不正取引の検出そのものを行うのではなく、AML業務を担当する事業者による、検出業務を技術的に支援する分析ツールです。AIモデルによるデータ分析や検知シナリオ評価などを通じて、モニタリング業務の効率化・高度化を図ることを目的としています。
SoDAの分析業務の主体は、為替取引分析業の許可を有する事業者が担います。当社(SoDA開発元)は、AI分析手法の構築支援や検知シナリオ改善提案など、分析業務の設計・運用を技術的に支援する立場であり、許可制業務そのものは行いません。
主な機能は以下の通りです。
SoDAは既存のAMLシステムとAPIなどを通じて連携できます。ウェブサービス版では、定期的なデータ送信とAIモデルの再学習を自動化し、常に最新の監視状態を維持できます。
目安となる期間は以下の通りです。お客様のシステム状況や分析対象によって調整可能です。
レポートには、以下のような内容が含まれます。
SoDAでは、解釈可能なAIモデル(Explainable AI)を採用しており、スコアや判定根拠を可視化できます。モデル構成や重要特徴量の変化もモニタリングされるため、透明性のある運用が可能です。
可能です。SoDAは最大数千種類の特徴量を自動生成でき、各金融機関の業務やデータに合わせたモデル構築ができます。業種・業務内容に応じたチューニングも行いますのでご相談ください。
導入により、以下のような改善が期待されます。
1.目視チェック件数の削減
AIによるアラートスコアリングで、高リスクの取引に優先順位を付けられるため、担当者は重要度の高いアラートを優先的に確認できます。
2.過剰検知の抑制
既存検知シナリオをデータに基づいて評価・改善することで、不要なアラートの発生を抑えることができます。
3.新たな不正取引パターンへの対応
過去のデータからAIが類似取引を抽出し、従来の検知シナリオでは検知できなかったパターンも可視化されます。
4.レポート・調査業務の効率化
分析結果をそのまま監督当局や内部レポートで使える形で出力でき、レポート作成工数の削減にもつながります。
はい。SoDAでは、既存の検知シナリオがどの条件でヒットしているかを定量評価し、ヒット率・カバレッジの可視化を行えます。
また、AIが提案する追加条件の効果もシミュレーションできるため、検知シナリオの改善方針を検討する材料として活用いただけます。
主に以下の情報が必要です。
※推奨データ期間:3〜6カ月分以上の実績データをご提供いただくことを推奨します。
※データは原則、マスキング済みの形式でご提供いただきます。多様な連携方式(CSV/SFTP/APIなど)に対応可能です。
他にも費用やシステム組み込み目安の期間・工数などもご相談いただけます。