まずは相談してみる
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近年、AML対策強化の一環として、あいまい照合などスクリーニング機能の高度化が求められるようになっています。しかし、お客様の取り扱っていたAMLフィルタリングシステムにはあいまい照合機能が備わっていませんでした。
機能の追加が急がれる一方で、同システムはすでに多数の導入先で運用されていたため、操作性を大きく変えずに同機能だけを追加することが望まれました。同時に、現行の運用サーバーはスペック変更できないという技術的な制約もありました。
こうした背景を踏まえ、リネアは現行システムへのKerux追加導入を提案しました。
上記要望を受け、以下のステップでKeruxを導入しました。
ヒアリングを通じて、システムの利用者が全国に分布しており、端末スペックや運用環境にもばらつきがあることが確認されました。あわせて、運用フローや既存システムとの接続方法なども整理し、導入方針を検討するための基盤を整えました。
収集した情報を基に、最低スペックの既存サーバーでKeruxが無理なく動作するかシミュレーションを実施。システム開発チームと連携し、照合処理負荷に対するインフラ面からの対応方針をすり合わせました。
最低スペックの既存サーバーと同性能の実機上でKeruxを稼働させ、既存システムとの組み合わせで安定動作することを確認。得られた処理時間や出力結果に関する情報は、照合条件の調整や閾値設計の指針にも使用されました。
Keruxのシステム組み込みは、別途お客様が委託した企業が担当することになっていました。そのため、同企業のシステム開発を担当する方々に対して、Keruxの設定・連携方法などについての技術支援を実施。ソースコードベースでのアドバイスや共同作業対応も必要に応じて実施し、スムーズな実装を後押ししました。
本番データを用いたスクリーニング結果を分析し、照合範囲と業務負荷のバランスを考慮して閾値設定を最適化。システムへのKerux導入後、運用変更の負担なく、業務内容の更新を実現しました。
Keruxを既存システムに組み込むことで、操作感を変えずにあいまい照合によるスクリーニングが可能となりました。また、Keruxのアルゴリズムや判定基準などに関する各種知見を提供したことで、お客様は当局からの質問に対応できる体制を整えることができました。
上記システムに組み込まれたKeruxは、現在、約150社のユーザーに使用されています。
デジタルソリューション&コンサルティング事業部 事業部長
会社全体の強みを最大限に引き出すため、部門やプロジェクトを横断した全体最適の視点で業務に取り組んでいる。各部のリソースや専門性を効果的に組み合わせることで、組織としての価値提供力を高めることを重視。特に情報セキュリティ対策に注力しており、社内体制の整備や運用管理を通じて、安心してサービスを提供できる環境づくりを推進している。
AMLソリューション開発部 システムエンジニア / 博士(科学)
東京大学大学院 新領域創成科学研究科 物質系専攻を修了後、株式会社リネアに入社。市場系パッケージの導入を経験したのち、AMLフィルタリングパッケージの導入業務に従事。多数の導入プロジェクトを担当しており、要件定義から開発、保守運用まで一貫して対応可能。幅広い工程を担える柔軟性と豊富な経験を強みとしている。
AMLフィルタリング/ネームスクリーニングライブラリです。既存システムに組み込んでご使用いただけます。
お客様向けの詳細事例や概算費用は個別にご案内可能です。お気軽にお問い合わせください。