まずは相談してみる
「課題の解決方法がわからない」「リネアでできることを知りたい」などお気軽にご相談ください。

大手金融機関であるお客様は、債券管理システムの更改にあたり、現行システムで用いていたリスク評価ロジックを新システムでも再現する必要がありました。しかし、そのロジックの一部は明文化されておらず、出力結果を基にロジックを読み取らなければならない状況でした。
こうした状況を踏まえ、リネアはRudimentsの導入を提案しました。
上記課題の解決のために、以下のステップでRudimentsを導入しました。
まず、現行システムで出力されていた評価結果を基に、Rudimentsでの再現性を段階的に検証。ロジックの動作パターンを分析し、数値差異の傾向を評価することで、現行ロジックの構造を把握しました。
Rudiments内で使用する評価モデルや、アウトプット対象(BPVやデュレーションなど)を決定。イールドカーブの生成から、理論時価や感応度(例:デュレーション)の評価までを含めた一連の計算フローを設計しました。
クラウド上で、データ量や評価対象銘柄の増減に応じて自動スケールするサーバーレス構成を設計・構築。効率的なリソース管理を実現しました。
Rudimentsによって、既存システムの評価結果を0.000001%以下というほぼ誤差のない形で再現しつつ、将来の業務スケールに耐えうる柔軟な計算基盤を構築しました。評価の信頼性と運用効率の両立により、システム更改後も安定したリスク評価基盤を実現できました。
金融&データサイエンス事業部 事業部長
株式会社リネアに入社後、金融&データサイエンス事業部 事業部長として、2つの部署を統括。市場系パッケージの導入に長年携わり、豊富な実務経験と専門知識を有する。チーム内外との円滑なコミュニケーションを通じて、多様なプロジェクトをまとめ、現場と経営をつなぐハブとしての役割も担っている。
先端数理技術戦略部 部長 / 博士(理学)
大阪大学大学院 理学研究科を修了後、東京工業大学理工学研究科 日本学術振興会特別研究員を経て株式会社リネアに入社。2015年からRudimentsの企画・開発に従事し、金融機関向けのVaR計算やCVA・DVA評価ツールの開発、モニタリング業務高度化のためのAIシステム開発など、多数のプロジェクトでPMを務める。
先端数理技術戦略部 シニアアナリスト / 博士(理学)
東京工業大学大学院で数学の博士号を取得後、東京工業大学・東京大学で研究員を務め、株式会社リネアに入社。現在は先端数理技術戦略部の開発リードエンジニアとして、金融デリバティブの数値検証や、入出金データを用いた不正検知AIの分析・ツール開発に従事。LIBOR廃止検証やCVA・DVA関連の開発案件にも携わり、高度な数学的知見を活かしたモデル構築と検証業務を担っている。
金融商品評価・分析のための金融工学ライブラリです。API提供で既存の環境とスムーズに連携できます。
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