まずは相談してみる
「課題の解決方法がわからない」「リネアでできることを知りたい」などお気軽にご相談ください。

金融当局から金融機関が求められるマネーロンダリング対策は年々厳格化しつつあります。一方で、お客様の現場ではExcelでのリスト管理や属人的な照合対応に依存した運用が続いており、対応速度面などに関しても課題を抱えていました。
さらに、ウォッチリストが部署ごとに分散して管理されていたことも、AMLフィルタリング業務の煩雑化や見落としリスクにつながっており、システム対応による抜本的な業務改善が急務となっていました。
こうした状況を踏まえ、リネアはPursuer®の導入を提案しました。
上記相談を受け、以下のステップでPursuer®を導入しました。
現行業務の課題についてヒアリングを実施し、各部署で照合が必要とされる業務や対象となるウォッチリストを洗い出しました。あわせて営業店情報や照合事由、帳票レイアウトなど、データベース化に必要なマスターデータを整理し、Pursuer®に取り込む要件を明確化しました。
顧客情報データやウォッチリストの形式を確認し、Pursuer®と連携するためのインターフェースを設計しました。また、照合対象データ項目ごとに使用するアルゴリズムと閾値を定め、バッチ処理のスケジュール設計やバックアップ方針についても決定しました。
Pursuer®はパッケージ製品であり、AMLフィルタリングで必要とされる一般的な機能が含まれています。本プロジェクトでは、追加の開発・カスタマイズとして、独自形式のウォッチリストのインターフェース実装と、アラート判定のための複合照合条件処理の変更を行いました。
本番データを用いた検証を行い、スクリーニングの処理時間と業務負荷のバランスを見ながら閾値の調整を実施。顧客情報データや従業員リストの転送経路など、運用時の安全性や実効性もあわせて確認しました。
本部・営業店向けにマニュアルを用いた操作トレーニングを実施。現行業務との並行運用期間を設け、スムーズな移行を支援しました。最終的にはPursuer®の本番稼働にも立ち会い、導入後の定着までを一貫してフォローしています。
Pursuer®の導入により、手作業を多く含んでいたAMLフィルタリング業務を、あいまい性も考慮した全件照合にも対応できる仕組みへと刷新。照合処理のシステム化・高速化により、現場業務の負担が大幅に軽減されました。また、照合処理のロジックや判定基準が明確になったことで、当局の監督・検査などへの説明が可能な体制が整備されました。
デジタルソリューション&コンサルティング事業部 事業部長
会社全体の強みを最大限に引き出すため、部門やプロジェクトを横断した全体最適の視点で業務に取り組んでいる。各部のリソースや専門性を効果的に組み合わせることで、組織としての価値提供力を高めることを重視。特に情報セキュリティ対策に注力しており、社内体制の整備や運用管理を通じて、安心してサービスを提供できる環境づくりを推進している。
フィナンシャルエンジニアリング部 部長
株式会社リネアに入社以来、長年にわたり金融市場系パッケージの導入に携わってきた市場系のスペシャリスト。AMLフィルタリング分野では多数の導入プロジェクトを担当し、全国の金融機関への展開を支援。高い専門性に加え、現場との調整力にも優れ、プロジェクト全体を円滑に進行させる体制づくりを支えている。
AMLソリューション開発部 部長
株式会社リネアに入社以来、AMLフィルタリングパッケージの導入や、ネームスクリーニングライブラリ「Kerux」の導入支援など、要件定義から設計・実装・運用まで幅広い工程を担当。上流工程から下流工程まで、システム導入の全体プロセスを円滑に推進することを得意とする。業務フローと技術要素の双方を理解したうえで、プロジェクトを着実に前進させる実行力を強みとしている。
AMLソリューション開発部 システムエンジニア / 博士(科学)
東京大学大学院 新領域創成科学研究科 物質系専攻を修了後、株式会社リネアに入社。市場系パッケージの導入を経験したのち、AMLフィルタリングパッケージの導入業務に従事。多数の導入プロジェクトを担当しており、要件定義から開発、保守運用まで一貫して対応可能。幅広い工程を担える柔軟性と豊富な経験を強みとしている。
金融機関向けのマルチフィルタリングシステムです。多様なリストを一元管理して、顧客情報のスクリーニング業務を効率化します。
お客様向けの詳細事例や概算費用は個別にご案内可能です。お気軽にお問い合わせください。