まずは相談してみる
「課題の解決方法がわからない」「リネアでできることを知りたい」などお気軽にご相談ください。

お客様は物流現場へのパレタイザー(積み付けロボット)導入を検討していましたが、取り扱う商品が少量多品種で、箱の形状・サイズ・重量が多岐にわたるため、既存の積み付けアルゴリズムでは対応が難しいという課題を抱えていました。また、独自のアルゴリズム開発を行ったものの、新規アルゴリズム開発のためのノウハウや人手の不足などにより、期待されたレベルの性能は実現できていない状況でした。
このような背景から、お客様に以下のような要望をいただきました。
上記要望を受け、以下の3つのステップを経てアルゴリズム由来の課題解決に取り組みました。
最初のステップとして、国内外の関連論文やオープンソースソフトウェアなどから情報を収集。収集した情報をお客様の現場条件にあわせる形で組み合わせ、独自のアルゴリズム開発に向けた具体的なアプローチを検討しました。
検討したアルゴリズムに基づき、積み付けモデルを開発。開発したモデルについて、物理シミュレーターを使用し、仮想空間内で実際の積み付けを想定した動作テストを繰り返しました。テストを通じてモデルの最適化を進め、仮想空間においては事前に検討した要件を満たしていることを確認しました。
開発した積み付けモデルについては、お客様が既存モデルや他社モデルとの性能比較・評価を行い、有効性が非常に高いと判断されました。
成果物については、積み付けアルゴリズムを実装したプログラムに加え、同プログラムの利用ガイド、物理シミュレーターを含む仮想評価環境も提供。積み付け後の安定性を評価する専用シミュレーターの現場導入支援も行いました。
現場に適した新規積み付けアルゴリズムと安定性評価指標を構築したことで、パレタイザー導入に向けた環境整備が進み、物流業務のさらなる自動化・高度化に向けた基盤づくりに貢献できました。
データ事業開拓部 部長 / 博士(工学)
株式会社リネア入社後、非金融業界を中心にデータドリブンなアプローチによる分析業務を担当し、営業からデータ分析まで幅広く携わっている。ラボ契約など多様な契約形態の経験を通じて業務理解とドメイン知識を深めながら、課題解決に向けた提案を行っている。業務理解を起点に、構造的なデータ設計・分析を得意とする。
データ事業開拓部 副部長 / 博士(理学)
東京大学大学院理学系研究科物理学専攻にて博士号を取得後、国内外の研究機関にて素粒子論的宇宙論の研究に従事。株式会社リネアに入社後は、非金融業界を中心にデータ分析業務に携わる。データ分析からAIモデル開発までを一貫して行える技術力を強みとしている。
アプリケーション開発部 システムエンジニア / 博士(コンピュータ理工学)
会津大学大学院コンピュータ理工学研究科 コンピュータ・情報システム学専攻にて博士号を取得後、株式会社リネアに入社。高い技術力を活かし、アプリケーション開発を中心に、データ分析やAI開発まで幅広く担当。プロジェクトマネジメントにも携わり、技術領域だけでなくお客様とのコミュニケーションや折衝にも強みを持っている。
業務の属人化や非効率に対し、データ分析を基に業務改善と効率化をサポートします。
お客様向けの詳細事例や概算費用は個別にご案内可能です。お気軽にお問い合わせください。